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2019年度におけるSAMRの独占禁止法の執行状況の概要

2020-03-01/ トピックス/

先日、中国の独占禁止法の行政執行を担当する機構である中国国家市場監督管理局(SAMR)は、同局の2019年度の行政執行状況の概要を公表しました。以下におきましては、関連の内容をまとめてご紹介いたします。

1)、調査·処罰案件の実状

SAMR2019年度に独占禁止法の関連案件を103件を立件しましたが、そのなかで、44件が既に決定され、合計で3.2億人民元の制裁金を課しました。詳細は下表のとおりです。

案件の種類

立件件数

決定済件数

独占的協定案件

28

12

市場における支配的地位の濫用案件

15

4

行政上の独占案件

24

12

事業者結合未申告案件

36

16

    SAMRの説明によれば、消費者の利益を確保するために、同局は2019年度に医薬原料、建材、および公共事業の業界を中心に、関連の独占禁止法違反行為に対する取締活動を強化してきました。

また、SAMRによれば、2019年度に事業者結合申告を503件受けましたが、正式に受理した案件は、462件であり、審決案件は、465件でした。また、半導体業界、船舶業界、医薬業界、自動車業界等の5件の申告案件については、条件付きで承認しました。

2)、立法の動向について

2019年度には、独占禁止法の修正、および実施細則とガイドラインの作成の面においても進歩が見られました。詳しく述べますと、SAMRは「独占的協定の禁止に関する暫定規定」、「市場における支配的地位濫用行為の禁止に関する暫定規定」および「行政権力による競争の排除·制限行為の制止に関する暫定規定」を公表し、独禁法の執行ルールを統一したほか、自動車業界の独占禁止法ガイドライン等の4つのガイドラインも、国家独占禁止委員会に承認されたとのことです。これらの4つのガイドラインについては、いまだに正式に公布されていない模様ですが、今年中に正式に公布され、実施される可能性が高いかと推測されています。さらに、一部の地方(例えば、上海市および浙江省)では、現地の独占禁止法コンプライアンスガイドラインが公布されています。

また、SAMRは独占禁止法発効後の法律執行の経験等をもとに、同法の修正に関する意見募集案を公表し、これ以外にも、事業者結合に関する実施細則、独占禁止法コンプライアンスに関する手引き等の意見募集案も公布しました。

3)、公平な競争に関する政策の徹底について

20166月には、「市場システムの構築に向けた公平な競争の審査制度の確立に関する国務院の意見」により、公平な競争の審査制度が導入されました。それ以降は、中央および各地方の政府部門が同制度の実施細則を制定し、制度の実施が加速されてきました。2019年度には、同制度を徹底するため、SAMRは関連の典型的な案件を公布し、公平な競争の審査制度に違反する地方の政策や措置の整理を地方の各レベルの政府に要求していたほか、第三者による評価の実施の指南、および自由貿易試験区内の先行改革、理論による武装や調査研究の強化、公衆の意識向上などの施策をとっていました。20199月の時点では、同制度は中国全土をカバーすることを実現できた模様です。

4)、その他

国際化またはグローバル化した競争に対する規制への協力の面でも、SAMRは取り組んでいるそうです。2019年度には、同局は欧州連合(EU)、日本、韓国等の独占禁止法当局と13件の独占禁止法規制上の協力に関する備忘録を締結したほか、十数件の案件では、米国やEUの独禁法当局と意見交換を実施した模様です。また、中国とシンガポールの間で締結されたFTA議定書では、競争に対する規制政策と独占禁止法の執行に関連する条項も追加されました。また、SAMROECDAPEC等の国際機構の競争法関連の国際会議に参加することにより、国際競争ルールの確立のために中国なりの意見を発表し、国際競争法の発展に貢献してきました。

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